独眼流正宗

独眼レフを操る 下手っぴ写真愛好家の場末の毒舌ブログです。「頭の中に漠然とある感覚や印象を、気分や感情に左右される事なく、言葉や文字に置き換える時に、それらは初めて明確な意思や思考になる。」そのための自己反芻のようなモノでもあるので、興味のない方はスルーして下さい。

SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM

山用ザックの記事で(購入予定)となっていたSIGMAの超望遠レンズが手元に届きました。

 

実はこのレンズ購入にあたり、カメラ仲間との写活旅費に積み立ててあったお金が一部使われました。

コロナ禍で写活旅行どころではなくなってしまい、行けない旅行の積み立てをプールしておいても意味がないという流れに。

「レンズなら近場の写活でも使い出がある」

との仏様のような御言葉を頂戴したので、積み立て金は、また毎月コツコツ貯める事にして、お言葉に甘えさせて貰いました。感謝感謝。

 

そんな紆余曲折もあり、晩秋くらいに購入予定だったレンズが9月頭に到着しました。

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iPhoneXと並べると巨大なのがよくわかります。NikonのカメラでもDf に装着している絵はあまり見かけないので少し新鮮ですね。

Sports 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM Nikon Fマウント

Sports 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM Nikon Fマウント

  • 発売日: 2018/10/26
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 

このレンズを導入するに辺り、比較検討したのが約4年前(Contemporaryは3年半前)に先行して発売されていた、同じSIGMAの600mm望遠レンズであるSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM でした。

 

SIGMAのプロダクトラインには、Art、Sports、Contemporaryという3つのラインアップがあります。

大まかに、標準、広角域がメインのレンズにおいて画質を徹底追求したものがArtライン。信頼性や堅牢性など細部にこだわったSportsライン。携帯性や機動性、買い求めやすさなどのバランスを重視したContemporaryラインという感じです。

望遠レンズの最上位はSportsラインということになります。

 

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports S014 | Canon EFマウント | Full-Size/Large-Format

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports S014 | Canon EFマウント | Full-Size/Large-Format

  • 発売日: 2014/10/24
  • メディア: エレクトロニクス
 

150-600mmはContemporary とSports で全く同じ焦点距離と開放値ながら別開発の中身は全く別物という二本立てになっていました。

風景や静止した被写体ならContemporaryラインで全く問題ありませんが、AF性能とレンズ構成の違いから画質に若干の差がありました。

 

 

 

実は、60-600mmが出た事で150-600mm Sportsラインの中古は10万円前後で売られています。

実は同じSportsラインなら60-600mmより設計に余裕がある150-600mmの方がテレ端の画質は数値上良いというアナウンスがされているという話もあったのでかなり悩みました。

しかし、4年後に出た60-600mmの方がAF性能的に優れていて動体撮影に有利な事と、150-600mmのSportsラインはフードも含めて金属パーツが多様されていて、タフネスと引き換えにレンズの単体重量が3kg超えなため、機動性に不利との結論に達し、こちらを導入しました。

 

直進ズームの採用も購入の動機です。SIGMAのレンズはズームの回転がNikon純正と逆になるのですが、この60-600mm は直進ズーム的に使えるのではなく、メーカーが公式に直進ズームであると公表しています。やはりメーカーが公に謳っている方が安心感が違います。

 

外観と重量について

気になる重さについてですが…2700gは覚悟していれば、それほど気になりません。持ちにくい2リットルのペットボトルの方が重く感じるくらいです。

サイズ感は、それまで使っていたカメラバッグが買い替えを余儀なくされる大きさです。付属のケースはレンズの保護最優先で携行性は全く考えられていない!と、断言して良いほど巨大です。

 

描写と手振れ補正

後日、改めてテスト撮影の記事を上げますが、テレ端、ワイド端、双方極めて良好です。収差も、この倍率としては秀逸と言って良いと思います。巧みに抑え込まれていて感心します。

手振れ補正は賛否の評価が割れているようですが、日頃からオールドレンズを多用する筆者にはファインダー内の像が吸い着くようなイメージ。

この手振れ補正があるなら、短時間なら手持ち撮影も可能な気がします。いずれにしても一脚や三脚と併せて使う事の方が多いレンズだと思うので、性能的には必要充分と思われます。

 

フードと三脚座

ネジで固定するフードは使い易いですが、サイズがかなり巨大になるので収納場所に困ります。ガスボンベのOD缶が余裕で入るサイズなのでバックパックがバルトロの時はともかく、カメラバッグの時の収納場所が難点です。

三脚座はおごった作りです。90° 毎にクリックが付いていて節度感が心地よく、きっちりと手を抜かずに作り込まれているな…という印象。

アルカスイス規格の雲台やクランプにそのまま装着可能なのも筆者にとっては使い勝手が良いです。

実は三脚座というのは、個人的に結構重要なパーツであると思っています。移動時の持ち手にも使うし、殆どの一眼レフカメラにおいて卓上に置く際には三脚座でバランスを取ります。

使い勝手という部分で、商品価値にとても左右するパーツであると筆者は考えていますが、メーカーもその辺りは承知しているのでしょう。別売のベースプレートのラインナップもしっかり用意されています。

 

AF性能

AFに関してですが、製品に異常が無いか?程度のテスト段階ではとても素早く正確です。音も静かで動画撮影にも充分対応できる静音設計だと言えます。

もう少し、しっかりテストしてからになりますが、現段階ではメーカー純正と比較して不利になるような部分は感じません。

 

 

では、実際の作例などは後日の記事で。