塗装にあたり、通常分解ではバラせないパーツがあります。決してガンマニアではありませんので、外してしまって上手く戻せなくなってしまっては困ります。そこでマスキングして塗装する事にしました。
細かい部分はマスキングテープではなく、筆者は木工用ボンドを用います。
子供の頃のプラモデル作りで培った技です。現代のように継ぎ目がピッタリ合うプラモデルなど皆無。最近の接着剤はプラスチックをゆっくり溶かして継ぎ目を消してくれるようですが、筆者が子供の頃は、継ぎ目の段差にパテを盛り、乾いてから鑢がけをして塗装…の手順を延々と繰り返すのがプラモデル作り。
フィルム時代の写真がそうだったように、経験の無い人がいきなり上手く出来るなんて事は皆無でした。アマチュアでも巧いフォトグラファーさんや、巧いモデラーさんには憧憬の眼差しが向けられたものです。
細かいパーツに木工用ボンドを塗って、透明に硬化するのを待ちます。
その他のパーツにもマスキング。なんだか模型系のブログになってますが、ブツ撮りの為の行程ですのでお間違えなく。笑
サッと塗装します。乾きが早いので数分で硬化します。
爪楊枝なとで引っ掛けると木工用ボンドは簡単に剥がれます。なるべくてんこ盛りにしておいた方が固まるまでは遅いですが剥がしやすくなります。
金属のパーツに塗装が乗らずに済みました。
マスキングしているのでスライド部分に変な干渉もなくスムーズに動く筈ですが、仮組みして確認します。
キャロムショットのブラックスチールは塗装しただけだとただの艶消しブラックです。未塗装のスライド部分と見比べてもあまり違いがわからない感じではあります。肉眼で見ると明らかにプラスチッキーな感じは失せているのですが、写真の被写体としては、もっとスチールに見えてくれないと困ります。
しかしスポンジ研磨剤で磨くとご覧の通り。未塗装のスライド部分やグリップパーツ(プラスチック製)と見た目にもはっきり質感が変化しているのがiPhoneの写真でも解ります。
拡大撮影すると更に判ります。プラスチックの塊がスチールのような質感を帯びてくる。手をかければかけるほど、違いが出てくるので作業としてとても楽しい時間です。筆者はモデラーではありませんが、少しだけ彼等の愉しみを解った感じがしました。
しかし、このままだと、本当にiPhone撮りの画像だけが暫く並んでしまうので、先日整理券が手に入って行ってきた多摩動物公園で撮った写真をおまけ掲載します。
NikonDf + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM
NikonDf + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM
つづく