独眼流正宗

独眼レフを操る 下手っぴ写真愛好家の場末の毒舌ブログです。「頭の中に漠然とある感覚や印象を、気分や感情に左右される事なく、言葉や文字に置き換える時に、それらは初めて明確な意思や思考になる。」そのための自己反芻のようなモノでもあるので、興味のない方はスルーして下さい。

長年の問題だったフィルター問題に終止符。NiSi 角型フィルターを導入した話(ハーフNDフィルター編)

V7ホルダーには、インサート出来るCPLフィルターの他に100mm幅の角型フィルターが3枚装着出来ます。

100×100mmの正方形のフィルターは全体のコーティングが均一なタイプ。100×150mmの長方形のタイプは真ん中辺りから半部だけグラデーションになっています。半分だけフィルター効果があるのでハーフNDフィルターなどと呼ばれています。

水平線や地平線から上の、空にだけフィルターをかけたい…みたいな時に使う物で、50mm分はずらして任意のポジションにセットする事が可能です。

ハーフNDフィルターには中央部から外に向かうに連れて濃くなっていく物と、中央部が濃く外に向かうほど薄くなっていくリバースタイプがあります。

朝焼けや夕陽など、光源が画面中央部にある場合は、このリバースタイプを使います。メーカーによりsunsetなどの呼称になっている場合もあります。今回はこのリバースタイプハーフNDフィルター(ND16)を持って湘南方面に試し撮りに行ってきました。

 

f:id:muramasachang:20211215140437j:imageNikonDf + AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR + ND16 Reverse Type Harf ND Filter with True Color CPL

正直、NDフィルターの効果も、PLフィルターの効果もそれぞれ知ってましたが、組み合わせて使うことでここまで激的に良化するとは筆者も全く考えていませんでした。微調整のみのほぼノンレタッチでこうなります。

え?大三元レンズ買った?

D6に替えた?

もしかして噂のZ9のテスターに選ばれた⁉︎

そんな風に思えるような激変ですが、間も無く8年落ちになる1600万画素のDf とF4.0通しの小三元ズームレンズでです。正直、スペック的にフルサイズのカメラ的にはかなり見劣りする感じだったDf の寿命が一気に伸びたと思います。

 

あまり天候に恵まれてなかったですが、撮影に行く前日、短時間ですが特性テストをしてみました。空に露出を合わせると川が真っ暗になってしまうので、川に露出を持ってきます。当然、明るい空は白く飛んでしまいますが、全く同じ設定でフィルターを着けて撮るとここまで違ってきます。

f:id:muramasachang:20211215133049j:imagef:id:muramasachang:20211215133056j:imageハーフNDなので川の水面のコントラストは大差ないのが判ると思います。NDコーティングされてないとはいえ撥水などのクリアコーティングされたガラスが一枚加わるので若干のトーン変化はありますが…。

 

ここからは「拙い作例集」として朝の光の変化を載せていきます。今回は撮影データみたいなものは載せず、ただ太陽と海が作り出す魔法を感じ取って頂ければと思います。

f:id:muramasachang:20211215222610j:imagef:id:muramasachang:20211215222627j:imagef:id:muramasachang:20211215235425j:image
f:id:muramasachang:20211215222556j:image
f:id:muramasachang:20211215222526j:image
f:id:muramasachang:20211215222540j:imagef:id:muramasachang:20211215234801j:image始発から乗り継ぎ、乗り継ぎして訪れた、この日の鵠沼海岸気嵐が出ていて、サーフィンに高じる大勢の人、散歩をする人達で賑わっていましたが、何とも言えない静寂さも漂わせていました。