筆者は元々「非絶景主義」です。
勿論、絶景は好きですが、誰かが撮って評価された…今風の言い方をするとバズった場所で、答え合わせのような写真ばかり撮る人がいる事に閉口しています。
答え合わせは、実は柔らかい言い方。はっきり言えば、ただの猿真似です。SNSであっても、これが絵ならピカソやダリ、その他有名な絵を書き写して「自分の作品です」と堂々と掲載したりしないと思います。
この季節、例年は高幡不動に紫陽花を撮りに出向いてます。しかしあじさい寺に行かなきゃ、紫陽花が撮れないわけではありません。
背景に仏閣というチートが使えないだけですから、背景が無関係に撮れば良いだけです。
NikonD500 × SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM
広角で撮らずに背景ボケが欲しいのであれば超望遠を使う。道具は便利に使い回せばよいだけです。
NikonD500 × SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM
ガチャガチャした背景が気になるシチュエーションではコントラストを活かして撮る。これが意のままに出来るのが専用機の良いところです。スマートフォンの画質がどれだけ進化しても、口径の小さなレンズと小型センサーの画質の悪さを電子介入で誤魔化してる内は、逆立ちしてもカメラには敵わないのはこの点です。
NikonD500 × SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM
歩道の脇や、上水沿の道端に咲いてるなんて事ない紫陽花も、工夫して撮る練習になります。思えばコロナ禍でここ数年「工夫して撮る」ような感じを余儀なくされていました。
不便さを逆手に取って、楽しむのも今の時代の楽しみ方かもしれません。