外出規制のない大型連休で地方のCOVID-19の感染が拡大しています。
個人的には「感染している/感染していない」ではなく、結核などと同じで基本的な考え方を「保菌、感染していて発病する人/発病しない人」という認識に統一にした方が良いと思ってます。
症状が無いから自分は無害と勘違いして、それまで感染を抑えていた地方の町にばら撒きに行く…この図式をどうにかしない内は感染拡大に歯止めがかからないのですから。
そんな世情もあり、感染リスクが東京と大差ない近隣限定で春薔薇の撮影を試みました。連休中は休み一切なくエッセンシャルな仕事に忙殺された筆者も、少しくらい息抜きさせてもらわなくてはストレスが溜まって大変ですので。
これまで薔薇というと「綺麗に咲いている花を狙ったり、マクロレンズで撮る事がメイン」でした。
上5枚 NikonDf で撮影
これだと何処で撮っても変わり映えしない写真になってしまうのが悩みどころでしたが、今年はDf とD500の2台持ちで、D500には超広角を着けっ放しにして、遠景を専用に撮ってみることに。今まで24mmだとだと、拡がり感が足りずに花の写真としても、景色の写真としても中途半端になってしまう感じがありましたが、超広角レンズとハーフNDフィルターの効果で拡がりと花以外の部分の捉え方が変わってきます。
NikonD500 + AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR with NiSi V7System
綺麗な夕焼け空を背景に…と思い、さいたま市の与野公園を訪れてみましたが、連休明けで大気が綺麗なのか、全く赤みがない夕暮れとなってしまいました。少しでもマゼンタが強ければ露出で増せるのに、本当にどうにもならないくらい青い夕暮れ。これは秋薔薇でリベンジしてみます。
そして翌日は伊奈町の町制施行記念公園に。真夏のような暑さで、PLフィルターを装着したことで、どうしても画面の半分を占拠してしまいがちな空の表情が、良い塩梅に薔薇とのコントラストになりました。
NikonDf + AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR with PL filter
超広角や超望遠のようなレンズの良いところは、モノの見方、捉え方がそのレンズに適した被写体を探すようになる事。普段と全く違う視点になる事で、自己完結の範囲内なのに全く新たな発見がある事だと思うのです。
NikonDf + AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR with PL filter
今まで一輪、一輪、フォトジェニックな薔薇を探すように散策していた薔薇園の歩き方も、今回は広い視点で捉える時間が増えました。こういった変化、刺激が写真のモチベーションになると思うのです。
筆者には、似たり寄ったりのオールドレンズを買い漁って微々たる違いを論じたり、大して活用しない高価な機材を買ってブログに晒して満足するようなブロガー体質はありません。
その反面、先ずはある機材、手持ちの機材で頑張れ!というような根性論もありません。
本当に必要で、根本的なモノの捉え方にまで変化を齎してくれるような機材であれば、無理してでも買うべきだと思っているタイプです。
買わずに成長できないなら、買って元が取れる以上に使い倒して、高みを目指すべき。
NikonD500 + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM
筆者にとってはSIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSMも、Nikon D500も、AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRも、買って大正解な機材達でした。これからも、これらの機材と少しずつ成長していけると確信しています。