筆者のダブル愛機となったNikonのDf とD500を持って、桜が満開の井の頭公園に行って来ました。
NikonDf + AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR(CPLフィルター)ISO100 24mm -2ev f/4.0 1/1600s
レンズはそれぞれ固定。画素ピッチに余裕のあるフルサイズ1625万画素のDf は景色担当でAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR。APS-Cで2088万画素のD500は望遠専用でSIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSMを着けて、それぞれの得意分野が活きるシチュエーションを切り取ってみました。
先ずは桜の花です。それぞれテレ担である120mmと600mm(換算900mm)で撮ってみます。
NikonDf + AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR(CPLフィルター)ISO100 120mm -2ev f/4.0 1/1000s
NikonD500 + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM ISO400 900mm 0.3ev f/6.3 1/2500s
Df の方は古いとはいえ、センサー受光量が豊富で流石の描写力です。一方、D500の解像力にも驚きます。撮った時は気づかなかった花弁にとまるユスリカがしっかりと写し込まれていました。
NikonD500 + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM ISO400 900mm 0.3ev f/6.3 1/2500s
水草を食い千切ろうと格闘しているオオバンです。曇天のテレ担でもきっちり水飛沫が描写されています。
NikonD500 + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM ISO400 900mm 0.3ev f/6.3 1/1250s
鴨に囲まれて羽をバタつかせるカワウ。相当離れた場所ですが、ここでも水飛沫がしっかりと写し込まれています。AFもDf の時とは比較にならない程、早く正確です。なんとなくではありますが、D500とSIGMA 60-600mmの相性は良いように感じます。
次は井の頭池の桜とボートをDf で。
ISO100 24mm -2ev f/4.0 1/1250s
ISO100 40mm -2ev f/4.0 1/2000s
ISO100 27mm -2ev f/4.0 1/2000s
ISO400 75mm 0ev f/8.0 1/400s
個人の好みもありますが、1625万画素CMOSイメージセンサとEXPEED3の組み合わせが気に入っています。とても写真っぽい仕上がり。特にオールドレンズなどは、高画素機で画素ピッチが狭くセンサー受光量が少なくなると、レンズ特性が活きないように感じる事があるので、この画素数は丁度良い。確かに、画素数抑え気味だとトリミング耐性は不利ですが、写真としての仕上がりのバランスが絶妙に思えるのです。
筆者は、このブログではRAW現像で積極的に画像を弄る事はなく、JPEG出しで補正程度に留めています。ガジェットをネットで騙るのが好きな人達で「10年前のカメラなんてゴミでスマホ以下」…みたいななんの検証もせずに感覚だけで、さもそれが事実のように発言をする人がかなりいますが、Df の写し出す写真は、RAW現像をすれば更に最新のミラーレスカメラとの差は埋まると思っています。
「D500?また6年前のカメラ買ったの?」みたいに思われる方も居るかもしれませんが、型落ち機材であっても、その特性を理解して、適材適所で活用する事で、道具としての寿命は飛躍的に伸びると筆者は考えています。
最新の高額な機材を買えば、楽が出来るかもしれませんが、修理補償の切れたカメラを博打的に安価で買ったって写真の趣味は始められるんです。
予算が少なくて良いカメラが買えないと躊躇してる時間を、撮影する時間に変えるも変えないも、実はあなた次第なのです。