カメラを新調したので、今年は月に一回「旅行」に行こうと思っています。
まぁ仕事もあるので、あまり遠出は出来ないかもですが、これまで不踏の地で新たな発見が出来たら良いな…と思ってます。
1月はカメラ新調後にあまり時間がなかったので芦ヶ久保をプチ旅とさせてもらいましたが、2月は長年憧れていた千葉の水郷都市、佐原に行ってきました。日本地図作りで有名な伊能忠敬。その彼が養子でありながら商才で辣腕を振るい、町の名主にまでなり、度重なる飢饉や苦難を乗り越えて財を成した町です。伊能忠敬の人生は隠居後の天文学や地理学の時代より、隠居前の佐原での半生の方がドラマチック。個人的には、紫式部みたいなファンタジーより、余程、伊能忠敬の方が大河の主人公に相応しいと思ってます。
では、旅の話に戻りましょう。人数が集まらなかったり、海の状況で欠航してしまいますが、銚子のイルカウォッチングクルーズも数日前に申し込み、始発電車を乗り継いで先ずは一路、銚子へ。
旅はほぼレンズ一本。今回はAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRで乗り切ります!
銚子駅に着くなりホームを半共有している銚子電鉄の車輌がお出迎え。京王線沿線で子供時代を過ごした筆者には嬉しい京王2000系です!
隣の仲ノ町駅には車輌基地があり、醤油工場のタンクを背景に写真が撮れます。実は京王線沿線の前、幼稚園に上がるくらいまでは池袋に住んでいたので、丸の内線カラーに塗られた車輌もまた郷愁を誘います。
木造の仲ノ町駅の入り口にはオロナミンCの看板が。レトロイメージのために着けられたアイテムなのでしょうけど、雰囲気に合っていて良い感じでした。
本銚子駅とその周辺。単線の鉄道は草木を掻き分けながら走るイメージが最高に合いますね!
駅前にはスイセンとキズイセンの花が日影でひっそりと可憐な花を咲かせていました。
「地球のまるく見える丘展望館」という施設からは、なんと富士山が!屏風ヶ浦越しに富士山が見えるとは何ともラッキー。地球が丸いので東京で見る富士山のように手前の低い山は視界に入らず、平らな地面から富士山の上の方だけが見える景色は、初めて見る光景で何とも言えない風情がありました。
イルカやホエールウォッチングをやっている銚子海洋研究所さんの「世界一ちっちゃな水族館」では、こちらの動きに敏感に反応しまくるサビウツボの可愛さにやられました!ちょっとペットとして飼いたくなりました。(この時点で明日の出航は難しそうですね…などとスタッフさんとお話ししてました)
屏風ヶ浦で問答無用のジオアートを堪能し…
マリーナで銚子海洋研究所さんの船を見て犬吠埼方面へ。途中の犬岩は、なんとなく犬というより軍手で作るウサギさんのパペットみたいでほのぼのした気分になります。
沖の方まで白波が立つほどの高波。この時点で明日のホエールウォッチングは諦めましたが、写真的には荒れた海が撮れてテンション上がりました。犬吠埼灯台では白いポストも拝み、一先ず銚子から撤収。宿泊先である佐原に向かいます。
ホテルにチェックインして、先ずは写真のチェック。そうこうしてると銚子海洋研究所さんより欠航のお知らせの電話がかかってきました。まぁ予約時点で天候は予期してたのでノーダメージです。
Z8にして、Fマウントの寿命も伸びた感じがします。最新のZレンズの凄さには及ばないものの、AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRの描写に不満はありません。個人的にはNikonの一眼レフユーザーであれば、レンズは後回しになってでもミラーレス買い替えはかなり有効な手段に思えます。カメラ側の補正もあるので便利な小三元の歪みが減り、かなりカメラを変えた恩恵にあやかれる筈だと思います。
佐原編につづく