独眼流正宗

独眼レフ、ミラーレス独眼を操る 下手っぴ写真愛好家の場末の毒舌ブログです。「頭の中に漠然とある感覚や印象を、気分や感情に左右される事なく、言葉や文字に置き換える時に、それらは初めて明確な意思や思考になる。」そのための自己反芻のようなモノでもあるので、興味のない方はスルーして下さい。

これからミラーレスに移行を考えている方々へ。

Z8はミラーレスにしては重量級の部類に入るカメラです。高性能なZマウントレンズは大口径化で重く巨大なモノが多く、街でのスナップにはあまり向かないというのが大方の評価で、Nikonもそれを意識してかパンケーキレンズや小型軽量の単焦点を幾つか販売しています。

Nikon(ニコン) NIKKOR Z 26mm f/2.8 実写レビュー | フォトヨドバシ

例によってヨドバシカメラさんのサイトですが、特にパンケーキの26mm f/2.8の描写性能は標準的な単焦点レンズを凌駕していると言ってよいほどのクオリティです。しかし、3〜40万円以上クラスの単焦点がズラッと並ぶZマウントレンズにあって、なかなかお手頃価格とはいえ、それなりの投資額になってしまいます。

 

そこでMF好きな筆者は、オールドレンズでのスナップを楽しんでみることにします。マウントアダプターだけでパンケーキより大きくなってしまうのはご愛敬。お気に入りのNIKKOR-S Auto50mmF1.4だとかなりコンパクトになるので普通のショルダーバッグでも持ち運び可能です。流石にMFの50mmだけでは「出先で見つけた撮りたくなるもの」…に対応できないので、大抵は万能レンズであるAF-S NIKKOR 24-120mm f/4Gも忍ばせていますが…。

f:id:muramasachang:20240317230342j:imageNikonZ8+FTZⅡ+NIKKOR-S Auto50mmF1.4


f:id:muramasachang:20240317230403j:imageNikonZ8+FTZⅡ+NIKKOR-S Auto50mmF1.4

本当にこのレンズは魅力が色褪せません。NikonDfの修理保証も2027年まで延長されたようですし、それだけオールドレンズを現行戦力と考えて使い続けている人が多いのだと思います。

隅々まで死角のないミラーレス専用の最新レンズと比較したら旧時代的な写りではありますが、ミラーレスならではの強力な本体手振れ補正と、ピント追い込みに有利なファインダーでの拡大投影、そして追加になったシャッター半押しでの拡大投影解除機能により、本当にマニュアルフォーカスレンズの実用寿命が伸びたと思います。正直、手振れ補正が無いDf ではシチュエーションによっては三脚が無いと撮れない事もあったので、Z8は強力なアドバンテージと言っても差し支えないと思います。

 

ちょっと画角を変えたいな…という時は小三元に付け替えれば大抵のモノは撮れてしまいます。

f:id:muramasachang:20240318021440j:imageNikonZ8+FTZⅡ+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR


f:id:muramasachang:20240318021449j:imageNikonZ8+FTZⅡ+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

どちらも売れまくったレンズで、中古相場が3万円台になっているFマウントの小三元と、5千円しないような50mm f/1.4のオールドレンズ…。つまりレンズ資産のない、初めてNikonを買う人でも、FTZと合わせて6万円もあればスナップ遊びには事欠かないという事です。

カメラのランクを落として、高いレンズを纏めて買うのも勿論ひとつの方法ですが、Fマウントという中古レンズが大量にあるNikonなら、カメラに目一杯投資して、レンズのお金が貯まるまでレフ機用のレンズを使うのもありです!

 

筆者は、レフ機→ミラーレスに関しては、カメラにしっかりと慣れてから本当に必要なレンズを吟味して買えば良いという考え方です。

メーカー側が、ファームアップで熟成を重ねてくれる考え方だからこそ、無理してでもZ8、Z9を買う価値はある…と思っています。

なので、個人的に購入を考えているのは14-30mm f/4や、85mm f/1.2、そしてPlenaあたりのFマウントでは実現できなかったレンズ達。確かにZマウントの24-120mmの解像力は驚愕レベルなのですが、このズーム域は暫く流用でも良いかな?という考え方です。

Nikon(ニコン) NIKKOR Z 24-120mm f/4 S 実写レビュー

こちらはフジヤカメラさんのZ24-120mmのレビューです。道路に落ちてるワッシャーまで写す、脅威の解像、描写力の記事を読むと大いに心揺らぐものはありますけどね。

 

同じような焦点距離で買い替えるなら、Plenaとかを一本買って毎朝、朝露したたる草花を目一杯玉ボケさせて撮る方が変化に富んでいて楽しいかな?と。

 

基本的には筆者も、レンズがあって、始めてカメラが活きる…という考え方ですが、Fマウントレンズは使い方次第で現役戦力に足るレンズが中古市場に大量にあるのです。

カメラを買い替えて、撮影のために20万円弱のレンズを買い揃えなくても、一番欲しい超高級レンズ一点突破で、他はFマウント流用だって全然間違いではない!そんな感じで選択肢を多いに拡げてくれるのがZマウントを選ぶ強みのひとつだと思っています。