独眼流正宗

独眼レフを操る 下手っぴ写真愛好家の場末の毒舌ブログです。「頭の中に漠然とある感覚や印象を、気分や感情に左右される事なく、言葉や文字に置き換える時に、それらは初めて明確な意思や思考になる。」そのための自己反芻のようなモノでもあるので、興味のない方はスルーして下さい。

超望遠と言ったら飛行機でしょ!…と、言うわけで羽田空港で写活をしてきた話。

実は筆者、飛行機に乗るのが大の苦手でして…従兄弟の結婚式で函館に行った時も、18時間以上の移動時間を掛けて陸路で向かったほど。今なら新幹線も開通しているので陸路でも時短できますが、当時は人気の北斗星に乗る以外で、乗り継ぎの陸路で東京→函館は本当に最悪の選択肢でした。

 

 

 

少し前になりますが、東京が Go to トラベルに加わった直後、SIGMA 60-600mm のテストも兼ねて飛行機撮影に行ってきました。

筆者の知ってる羽田空港は、モノレールが二輌編成で大井競馬場、流通センター、整備場、しか途中駅がない頃。無名だった頃のマリックさんが実演販売していた手品のキットを祖父に買って貰った記憶くらいしかありません。

当然、建物も運用も当時とは全く違うので、比べるべくもありませんが、久々に足を踏み入れた東京国際空港は綺麗すぎて感動です。

撮影はしませんでしたが、トイレは絨毯もフカフカ。着替え用のスペースも贅沢で一流ホテルも真っ青です。

 

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全てNikonDf + AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

 

コロナ禍で人が閑散としていますが、きっと数年後にはこんな時期があったと懐かしく思い返される事でしょう。人類が、安易なウイルス投与の影響でコロナが猛毒性の変異を起こして絶滅してなければの話ではありますが。

 

ここからは60-600mmの拙い作例です。全てNikonDf + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSMでの撮影になります。

 

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やはりターミナルからの飛行機撮影で狙いたいのはブラストと呼ばれるエンジンの排気。スカイツリーも背景に収めつつ、ルフトハンザ航空のSTAR ALLIANCE塗装機で狙ってみました。


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こちらは背景に東京ゲートブリッジを。少しガスってる日でしたが、被写体と背景が程よいコントラストになりました。


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超望遠レンズは本当に、撮れる写真の幅を一気に広げてくれます。

スランプに陥った時に、自分の気持ちを上げるために機材を買ったりした事が、皆さんもあるはずです。カメラ本体を上位機種にしたり、手持ちのズームレンズでカバーしている焦点距離単焦点レンズを買ったり、人それぞれ考え方は違うと思いますが、まだ超望遠域のレンズを手中にされてない方なら、筆者は断然、超望遠レンズの購入をお薦めします。

 

それまでとは違うアプローチの被写体と向き合えるのは、機材の性能で画質を少し上げるより遥かにテンションが上がるからです。

 

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この日、唯一の後悔は流し撮り。手振れ補正のスイッチが鏡筒を持った時に動いてしまい、流し撮りに適したmode 2から 1に入ったまま撮ってしまっていて、帰宅後データ移動させてから写真のブレに愕然としました。手持ち撮影あるあるではありますが落ち込みました。

 

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空港は飛行機嫌いの筆者にもパラダイスでした。交通費とメシ代のみ。無料で一日中楽しめます。正直、何千円も出して混雑して並ぶテーマパークに行くのが馬鹿らしくなるくらいカメラ好きには楽園です。

野鳥の撮影ならば「撮れ高ゼロ」なんて日も沢山ありますが、鉄道や空港は待っていれば必ず被写体がやってくる約束の地なのですから。

建物は綺麗で空調も完璧、座り心地の良いソファーや椅子が所狭しと並べられている上に、食べ物屋さんも選り取り見取り。これで楽しくないわけがありません。

 

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超望遠レンズを手にしたら、先ずは空港へ。被写体に困る事はありません。レンズ付けっ放しでシャッターチャンスだらけ…写活の根本を一度の飛行機撮影で変えられた方も沢山いらっしゃいます。

そう。超望遠レンズは、まだ見ぬあちらの世界へのパスポートなのです。