独眼流正宗

独眼レフを操る 下手っぴ写真愛好家の場末の毒舌ブログです。「頭の中に漠然とある感覚や印象を、気分や感情に左右される事なく、言葉や文字に置き換える時に、それらは初めて明確な意思や思考になる。」そのための自己反芻のようなモノでもあるので、興味のない方はスルーして下さい。

ガンプラ撮影はブツ撮りにあらず!それは…

今まで撮った事のないモチーフを撮ると、気付かされる事があります。

今回ガンプラを撮ってみて思ったのは、ブツ撮り感覚で撮っては駄目だという事。アプローチとしてはサイズの小さなポートレートと、ミニチュア撮影をミックスした感じが良いと、個人的に思った次第です。

f:id:muramasachang:20220715030614j:imageNikonD500 + AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR

f:id:muramasachang:20220715035153j:imageNikonDf + NIKKOR-S Auto35mmF2.8

また、景色などと違い、ライティングで被写体をしっかりと仕上げるのでダイナミックレンジが広く、画素数抑えめのフルサイズであるDf より、2090万画素APS-Cで高密度な描写が可能なD500の方が有利でした。


f:id:muramasachang:20220715045520j:imageNikonD500 + AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR

これがD850と大三元レンズなら、また状況は違ってくると思いますが、何パターンか試写してみて素数抑えめのフルサイズの優位性が無いと感じた初めての被写体となりました。

確かに、ブツ撮りは撮る前に被写体を取り巻く環境を徹底的に作り込むわけですから、光を捉える作業の全ては撮り手が完全に整えている状態。自然環境下での撮影と違って、センサーサイズの有利不利が殆ど無くなるだけでなく、ダイナミックレンジの不安もライティングで解消できるので高画素が活きる状況になるわけです。

これこそ、やってみなくては気付かない世界でした。Instagramなどを見ていると、モデル製作の腕よりも、撮影技術の差の方が如実に出来栄えを左右する事がわかります。

プラモデルの製作技術の違いが、作品の決定的差でないという事を………教えてやる!

と、誰かに言われているような気がしました。

 

写真はまだまだ奥が深い。改めてそう教えられたガンプラ撮影でした。