独眼流正宗

独眼レフを操る 下手っぴ写真愛好家の場末の毒舌ブログです。「頭の中に漠然とある感覚や印象を、気分や感情に左右される事なく、言葉や文字に置き換える時に、それらは初めて明確な意思や思考になる。」そのための自己反芻のようなモノでもあるので、興味のない方はスルーして下さい。

雪中雪豹図…前編

2月5日、東京にもそれなりの降雪がありました。雪が積もるとなれば、行きたくなるのが動物園。寒さに弱い子達は厩舎に閉じこもってしまいますが、寒冷地や高地育ちの動物達はきっと元気なはず!そう、本日は夏場は滅多に屋内に出てきてくれないユキヒョウが狙いです!

 

f:id:muramasachang:20240206204100j:imageNikonZ8+FTZ Ⅱ+SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM

X(旧Twitter)で営業をこまめに確認。9時30分直前に現地到着!

が、正面玄関でメガホンによる11時00分開園のアナウンスが!

1時間半も時間が空いてしまいましたが、ここはイレギュラーを愉しんで見聞を広めるラッキーと考える事にします。

これは筆者の持論ですが、事前予約必須のお店とかは仕方ないですが、なんでもアポを取って自分の知ってる範囲内だけで見たい物を見るのは勿体ないと思うのです。予定が崩れた時こそ、知らなかった事を知るチャンス。

旅行にいくなら、それなりに下調べは必要ですが、ガイドブックやネット記事で調べすぎて決め打ちし過ぎてしまうと、自分のスケジュールに振り回されて結局はステレオタイプなスポットを足早に廻るだけで終わってしまいます。

地元の人のお薦めって結構愉しめますし、それが愉しめなくても「ここに住んでる人達はこういうのが好きなんだ…」みたいな「気付き」もあったりで有意義な時間になる事が多いです。是非、皆さんもイレギュラーを愉しんでみて下さい。

 

年パスを持っていた時によく行ったパン屋さんは、残念ながらコロナ禍を乗り切れなかったようで他のテナントが入っていました。気を取り直して駅に隣接した京王れーるランドに入ります。

f:id:muramasachang:20240206214755j:imageNikonZ8+FTZ Ⅱ+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

京王5000系と2000系、奥は筆者は知らない京王電気軌道2400型と言う1941年から1963年迄運用された車輌。子供の頃に京王線沿線に住んでいた筆者的にはテンション上がる展示です!

 

f:id:muramasachang:20240206214943j:imageNikonZ8+FTZ Ⅱ+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

f:id:muramasachang:20240206214939j:imageNikonZ8+FTZ Ⅱ+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

京王線は、やはりグリーンか臙脂色に濃赤のラインであって欲しい。今の5000系は乗り心地は最高ですが、カラーリングが…今はイメージカラーがショッキングピンクなのはわかるけど…って感じです。

 

f:id:muramasachang:20240206214936j:imageNikonZ8+FTZ Ⅱ+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

2400型の車内。2000系に顔形が似ていた2700系も床が板張りで、防水のためにコールタールをよく塗り直されてました。塗り直し直後は臭いも凄くて転ぶと悲惨。笑

案内役の方は40年車掌をされていたとの事で、古い車輌あるある話で盛り上がらせて頂きました!楽しかったです。

 

 

イレギュラーを愉しんでる内に11時に。仕事明けで疲れてますからユキヒョウだけを目指して園内へ入りました。

 

後半につづく

 

 

Nikon Zマウントの神レンズ

インターネットで「Nikon」「Z」「神レンズ」と検索すると、作例も載せてないweb記事がトップを占めます。

しかもレンズそのものが、まだそこまで多くないのに15選とか…八百万の神か!と言いたくなるような広告目的の提灯記事ばかり目立つので、それならば筆者も神レンズを挙げてみようと思います。

 

先ず「Noct」「plena」の名称を与えられたレンズは別格として外します。あのNikonが自ら作って別格としてるのですから、わざわざ神レンズとして取り扱わなくても良いでしょう。両方とも凄いレンズです!なので、それ以外のレンズから特筆すべきレンズを選んでみましょう。

 

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

f:id:muramasachang:20240131211946j:imageNikon公式ホームページより引用

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S - 概要 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング

先ずは広角ズームのNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sです。F4通しの所謂、小三元レンズですが、写りはFマウント時代の大三元を凌駕しています。特筆すべきはワイド端14mmのズームで前玉が平らなこと。つまりフィルター類が特殊なブラケットを使わずに装着できるのです。これは画期的。それで軽くて画質も良いのだから非の打ち所がないレンズです。

ミラーレスは光学ファインダーだった一眼レフと違って、明るいレンズでないとファインダーの見え方に影響する…という事がありません。暗い場所でもISO感度を上げたり、シャッタースピードを遅くする事で、明るめにファインダーに投影する事が可能なので、広角で風景撮るのにそこまで明るさや、ボケ量は要らないわけです。

明るいレンズが絶対的価値観ではなくなったミラーレスレンズ特有の割り切りが、この比類なきレンズを産み出した感じがします。

今回、作例は全てヨドバシカメラさんのページに飛ばさせてもらってますが説得力充分の写真が並んでいます。

Nikon(ニコン) NIKKOR Z 14-30mm f/4 S 実写レビュー | フォトヨドバシ

 

 

NIKKOR Z 85mm f/1.2 S

f:id:muramasachang:20240201041614j:imageNikon公式ホームページより引用

NIKKOR Z 85mm f/1.2 S - 概要 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング

説明不用の神レンズがこのNIKKOR Z 85mm f/1.2 Sです。

独眼レフという造語まで使って、レフ機に拘っていた筆者にミラーレス転向を真剣に考えさせたのはこのレンズです。有無を言わさぬ解像力。美しく且つ蕩けきらない絶妙なボケ。筆者が撮像感と表現する2Dにおける立体描写力。全てが高い次元で綺麗に纏まった強烈なレンズです。何故、Nikonがこのレンズに独自の名称を与えなかったのか謎でしかない。そのくらい凄いレンズです。

Nikon(ニコン) NIKKOR Z 85mm f/1.2 S 実写レビュー | フォトヨドバシ

Nikon(ニコン) NIKKOR Z 85mm f/1.2 S 実写レビュー | フォトヨドバシ

ヨドバシさんの作例も2回に分けての掲載。納得です。正直、このレンズが使いたいからNikonのミラーレスを買う…という選択は有り!そのくらい魅力的なレンズです。

 

 

Nikon NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

f:id:muramasachang:20240204041633j:imageNikon公式ホームページより引用

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S - 概要 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング

Fマウントには「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED」という、中望遠マクロ(マイクロレンズ)の銘玉がありました。Nikon曰く、大きく性能を上回ったそうで様々な作例を見ても10万ちょいで買えるレンズとは思えない描写性能を有している事がわかります。

Nikon(ニコン) NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S 実写レビュー | フォトヨドバシ

ヨドバシさんの作例を見ても、マクロだけでなく中望遠としてのキレのあるスナップに、ポートレートにと大活躍しているのがわかります。

花などのマクロ撮影好きは、是が非でも買いたい一本だと思います。

 

 

Nikon NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S

f:id:muramasachang:20240204050055j:imageNikon公式ホームページより引用

NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S - 概要 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング

最後に紹介するのは、Z9とほぼ同時に出た800mm f/6.3です。テストさせて貰った時はあまりの軽さとコンパクトさに驚きました。本当に短時間なら手持ちもいける800mmです。前述のようにカメラの設定をファインダーに反映できるミラーレスなのでf/6.3という部分はハンディに感じません。寧ろ、800mm f/5.6より格段に日常使いがし易くなり、値段も下がった事の方を手放しに喜ぶべきと思います。

実際のテストでは、薄暗い茂みの中に隠れていた3羽の翡翠を動物認証で見つけて、枠に入れ続けていたのが印象的でした。筆者が持参していたレフ機ではそこにいる事すらわからなかったのですから。

Nikon(ニコン) NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S 実写レビュー | フォトヨドバシ

 

 

 

正直、Zマウントは困ってしまいます。パンケーキや、キットレンズの小型単焦点レンズですら描写を犠牲にしていないので、思わず欲しくなってしまいます。定評のある24-120mmの描写やAFも驚くレベルですし、確かに神レンズ候補が大量になるのは理解できなくはないのです。

なので筆者は、Fマウントとという不利なシステムに拘り、その制約された中で培われた光学ノウハウを遺憾なく設計に反映させた、新機軸のレンズのみを選んでみたつもりです。

お安めだけど凄いレンズと、高いけど驚くべき描写のレンズ。そしてZマウントだからこそ作れたレンズ。

これこそがZマウントの神レンズ候補に相応しいのではないかと考えています。

 

 

Nikon NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sという標準レンズですら、息をのむような描写を見せてくれます。

正に、Zマウントに外れなし!です。

 

SmallRigのNIGHT EAGLEを装着してみた。

カメラの保護も兼ねてフルカバーケージを買ってみました。

SmallRig、FALCAM、Leofoto、TILTA…Z8が売れているので色々なメーカーがケージを出しています。

悩んだ結果、SmallRigのZ8専用の第2弾であるNIGHT EAGLEを選択してみました!

 

f:id:muramasachang:20240201050338j:image拡張性が謳われてますが、何より見た目がカッコイイ!笑

 

f:id:muramasachang:20240201050431j:imageNikonユーザーには嬉しい赤ラインも入っていてエンスー度が上がりまくりです。

 

f:id:muramasachang:20240201050812j:imageゴツゴツしたプロテクター感が少なく、綺麗な曲線が採用されています。カラーはチタン系でゴールドのアクセント。

 

f:id:muramasachang:20240201050915j:imageなんたってYONGNUOの50mmを着けてるのに、この格好良さは異常です。笑

 

確かに少し重くなりますが、振り向きざまとかの不意の構造物ゴッツンなどからカメラを守ってくれるアイテムでもあるので、高い機材には装着したいところです。

どうせ重くなるなら見た目重視でいいじゃないか!

 

f:id:muramasachang:20240201051615j:image嗜好品は持っててウキウキする事を最優先すれば、それが正義です。

 

え?使い勝手ですか?ホールド感が増したのと、ネジ穴だらけなので映画撮れるくらい拡張性はあるのだと思いますが、見た目で選んじゃった人に聞いちゃいけません!笑

 

 

あしがくぼの氷柱

あしがくぼの氷柱を見てきました。秩父三大氷柱の中で、西武秩父線芦ヶ久保駅から徒歩圏内という最もアクセスしやすい氷柱です。

 

恐らく三十槌の氷柱(みそつちのつらら)が、人工的に面積を増やして大人気スポットになったことで始まったものと推測されますが、山の斜面に水を噴霧して造る人工の氷柱です。

幼少期に、親の転勤で数年雪深い所に住んでいた筆者には、氷柱そのものが懐かしいので天然だろうと人工だろうとあまり関係ないのですが、天然に拘る方は、三十槌の氷柱の天然エリアをお薦めします。

 

f:id:muramasachang:20240129192119j:image
f:id:muramasachang:20240129192128j:image
f:id:muramasachang:20240129192023j:image
f:id:muramasachang:20240129192032j:image
f:id:muramasachang:20240129192041j:image
f:id:muramasachang:20240129192110j:image
f:id:muramasachang:20240129192049j:image
f:id:muramasachang:20240129192013j:image
f:id:muramasachang:20240129192059j:imageNikonZ8+FTZ Ⅱ+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

芦ヶ久保駅前にある「道の駅」を抜けた所にチケット売り場があって、そこから歩いて5分程度で氷柱スポットに。川の北側の道路の方から入ると、そこではチケットを売ってないので、駅の方に戻されますから注意が必要です。

筆者は焼肉屋さんでランチした後、道路側から回ったので駅方面までチケット買いに戻されました。

 

ちなみに焼肉は臭みのない塩胡椒で食べれるホルモン系で美味しかったです!

f:id:muramasachang:20240130014415j:image
f:id:muramasachang:20240130014407j:imageiPhoneで撮影

特に白モツは絶品!肉の処理を、狩猟でジビエを扱ってるような方がやってるそうで、普通の職肉卸業者の3倍くらい手間をかけて臭みを取る洗いをしているとの事。お皿が使い捨て容器のお店と侮ってはいけません。白いご飯がもう少し美味しいと良いなぁ…笑

 

さて、あしがくぼの氷柱ですが、夜間はライトアップされてるようです。

f:id:muramasachang:20240130015334j:image埼玉県公式観光サイトからスクリーンショット

個人的に毒々しいカラフルな氷柱など全く興味ないのですが興味のある方は夜にどうぞ!氷柱は白一色が絶対綺麗だと思うのだけどなぁ。

f:id:muramasachang:20240130020924j:imageNikonZ8+FTZ Ⅱ+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

西武線車窓からも見えるようなので、そちら方面にお出かけの方は秩父行きの左側の車窓でお楽しみください。

 

拙い作例集 NikonZ8 +FTZ Ⅱ+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

NikonZ8 +FTZ Ⅱ+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

羽田空港

f:id:muramasachang:20240126165549j:image
f:id:muramasachang:20240126165622j:image
f:id:muramasachang:20240126165634j:image
f:id:muramasachang:20240126165646j:image

 

被写体検出乗り物

f:id:muramasachang:20240127053438j:image
f:id:muramasachang:20240127053507j:image
f:id:muramasachang:20240127053452j:image

 

品川インターシティ周辺

f:id:muramasachang:20240127054120j:image
f:id:muramasachang:20240127054109j:image
f:id:muramasachang:20240127054143j:image
f:id:muramasachang:20240127054058j:image
f:id:muramasachang:20240127054152j:image
f:id:muramasachang:20240127054132j:image

 

川崎大師周辺

f:id:muramasachang:20240127055149j:image
f:id:muramasachang:20240127055118j:image
f:id:muramasachang:20240127055133j:image
f:id:muramasachang:20240127055158j:image
f:id:muramasachang:20240127055209j:image
f:id:muramasachang:20240127055231j:image
f:id:muramasachang:20240127055220j:image

 

その他
f:id:muramasachang:20240127055439j:image
f:id:muramasachang:20240127055457j:image
f:id:muramasachang:20240127055449j:image

乗り物認証テスト(鉄道編) NikonZ8 +FTZ Ⅱ+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

AF駆動するFマウント純正レンズの動体補足能力はどんな感じなのか、テストしてみます。

NikonZ8 +FTZ Ⅱ+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRの被写体認証テストです。

 

先ずは最も簡単な被写体であり、最も被写体認証の出来不出来を問われるであろう鉄道からです。

鉄道は特殊な被写体で、待っていれば事故でもない限り、必ず被写体の方から画角にやってきます。余程の高速鉄道でない限り、被写体認証などなくても「置きピン高速連写」でなんとかなる場合も多いと思います。

Fマウントレンズの流用とはいえ、最悪AF無しでも撮れる特殊な被写体である鉄道写真で「使い物にならない」となったら、ちょっと寂しいですし、60万円払う意味も希薄になってしまいます。そういった意味では真価の問われるシチュエーションなのではないでしょうか。

 

筆者は撮り鉄ではないので、ホームの端で設定を悩んでアタフタしたくないと思い、事前に実験してみました。

NHKオンデマンドで視聴できる「六角精児の呑み鉄本線 日本旅」という番組をタブレットで流して、福知山駅前に停まるSL、入線してくる京都丹後鉄道の特急「丹後の海」の映像に向けたらバッチリと認証してました。笑

横向きのSLの運転台に認証したのはちょっと驚きました!

 

AFモードはAF-Cの3Dトラッキングで良いようなので、先ずはこれで実際に走っている鉄道を撮ってみたいと思います。

 

f:id:muramasachang:20240121103326j:image生憎の雨模様でレンズには非常に悪い条件です。先ずは離れていく電車で様子を見てみます。

 

f:id:muramasachang:20240121103345j:imageテストなので構図も凝ってませんし、LED表示板を綺麗に写そうとか全く考えてません。悪しからず。

 

f:id:muramasachang:20240121103402j:image低速なのでしっかりピンも追いかけています。

 

次は猛スピードで通過する特別快速を撮ってみます。

f:id:muramasachang:20240121103427j:image腰高でカメラを構えてAFボタン押しながら被写体認証してる事だけ確認しながら適当に撮ったのですが、iPadで確認して吃驚しました。

 

f:id:muramasachang:20240121103454j:imageEAST JAPAN RAILWAY COMPANY JRの文字がくっきりと写されてます。この悪条件でFマウントである事を考えたら上出来ではないでしょうか?

Fマウント流用と考えたら、結果は満足のいくものでした。思っていた以上で、恐らく専用であるZレンズなら更に食いつくのだと思います。

 

この結果を踏まえると、SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSMで野鳥を撮る時も「AF-Cの3Dトラッキング+動物認証」で試してみる価値ありですね!それと羽田あたりで飛行機の被写体認証も試してみたくなりました。

 

 

Z8を購入して一番実感しているのは、テストと称しながらですが、何よりカメラを持って出掛けるのが愉しい事です。寒くて家に篭りがちの季節に、このZ8の「能動的にさせる衝動」は何にも代え難い価値ではないかと思うのです。

少なくともカメラを新調していなかったら、大雨の降る寒い日にカメラ持って出掛けようとは思わなかったはずなので。

そして、ブログの更新もここまでマメではなかったでしょうしね。笑