独眼流正宗

独眼レフを操る 下手っぴ写真愛好家の場末の毒舌ブログです。「頭の中に漠然とある感覚や印象を、気分や感情に左右される事なく、言葉や文字に置き換える時に、それらは初めて明確な意思や思考になる。」そのための自己反芻のようなモノでもあるので、興味のない方はスルーして下さい。

半導体不足で絶版になったD500を導入した話。後編

取り敢えずの撮れ高としてオオタカを捉える事が出来たので、ベンチで少し設定を弄ります。先ずはシャッター半押しAFの解除です。それとオオタカを狙った時に前枝で気付いたのですが、動体に強いコンティニアスAFですが、シチュエーションによっては弱点にもなります。

D500は、D5のフォーカシグユニットをそのまま流用しているので、APS-Cでは153点のフォーカスポイントがほぼ画面全体をカバーしています。精度も前フラッグシップと同等なのでコンティニアスAFでの動体追尾は相当に有利な筈なのですが、前編で載せたようなガチャガチャした場所にとまっている鳥にはAFが迷子になる原因にもなります。

そこであまり使わない、右手中指で押せるプレビューボタンをシングルポイントのAFボタンにカスタムしてみます。AFボタンで、現在選択中のAF(153点コンティニアスAF)の駆動。そしめプレビューボタンでシングルポイントのAF駆動に。

これが大正解!

動きモノには親指AF、迷子になりそうな煩い画面の時は中指AF。ボタンを押しながらコマンドダイヤルで選択して…なんて事をしなくても瞬時にAFが使い分けできるようになりました。

f:id:muramasachang:20220317231416j:imageNikonD500+ SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM

めっきりDf の操作性に慣れた筆者にとって、全ての設定をボタンを押しながらコマンドダイヤルで変えるカメラは、再度慣れが必要になってくると思います。

ましてや右手首に怪我の後遺症がある筆者には、カメラの設定をボタンを押しながら素早くダイヤルを回して切り替えるなど至難の業。SIGMA 60-600mmのような重たいレンズを装着したらまず不可能。AFの選択が楽になった恩恵は計り知れません。

f:id:muramasachang:20220321091650j:imageNikonD500 +SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM

構図としては失敗ですが、シングルポイントAFだと、このように枝と枝の間の鳥の瞳に一発でピンできるようになりました。

 

僅か1時間足らずのテストでしたが、筆者のファーストインプレッションはこんな感じです。

発売当時、フラッグシップ2台持ちみたいな裕福なカメラマンの「買ったはいや画質が悪いと即売り払った」みたいなブログも散見しましたが、唯一の気掛かりはコッテリ系のEXPEED5 が作り出す画像がどうか?です。

EXPEEDは奇数系に当たりが多い気がします。

Df では1625万画素という画素ピッチに余裕のあるセンサーでEXPEED3だったので、ピタッと嵌るシチュエーションではとても10年前のセンサーと画像エンジンとは思えない美しい描写になる事がありました。

一方、D500カメラとしては評価が高いのに、こと画質に関しては苦言を呈される事もある機種。そのあたりはまだ未知数ですが、筆者にとってD500は超望遠専用みたいな立ち位置になる筈なので、風景その他は相変わらずDf がメインになる筈です。上手に使い分けて、更なる高みを目指していけるよう精進あるのみです。