独眼流正宗

独眼レフを操る 下手っぴ写真愛好家の場末の毒舌ブログです。「頭の中に漠然とある感覚や印象を、気分や感情に左右される事なく、言葉や文字に置き換える時に、それらは初めて明確な意思や思考になる。」そのための自己反芻のようなモノでもあるので、興味のない方はスルーして下さい。

非常事態宣言下の繁華街を撮る

今、私達が見ている何の変哲もない街角の風景も、撮影しておけば何年、何十年か先には貴重な資料になっているかもしれない。

特に、東日本大震災から10年の節目となるこの時期、街の景色が全て変わってしまった東北の被災地の映像をテレビで見る度に、その思いは強くなります。

 

加えて、コロナ禍で閑散とした夜の歓楽街の景色は「見慣れた景色」とは言い難い部分もあるので、機会があれば撮影しておきたいと思っていました。

先日、朝早くから用事がありラッシュ時の電車に1時間半揺られるより蜜を避けられると思い、上野周辺のビジネスホテルに宿をとりました。

チャンス到来!早速、Nikon Df に24-120mmのコレイチ万能レンズを装填して、夜のアメ横周辺に散策に行きました。

例によってRAW現像はせず全てJPEG出しです。

 

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普段は人通りが途絶える事がないので、この角地の建物を人払いして撮るのは大変なのですが、行って直ぐに撮影できました。

 

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通りを歩く人も殆どいません。看板が完全に消えた深夜から早朝にかけての時間のようです。


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通常は行き交う人でごった返しているガード下もこの通り。

 

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時計がある場所で写し込みしてみます。19:31。普段なら歩くのも大変な時間帯。一年と少し前までは中国語が飛び交っていました。


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そういえば、ここにも時計が。19:37のアメ横センタービル前とは思えない光景です。ガード下の飲み屋は、相変わらずビニールで囲ったままの密な営業をしていましたが、上野、御徒町周辺では、多くの店がルール内、若しくはギリギリの営業で頑張っているのが解りました。

 

そんな時代もあったねと

いつか話せる日がくるわ

あんな時代もあったねと

きっと笑ってはなせるわ

中島みゆき「時代」

 

近い将来、この名曲の歌詞のように、今の時代が笑って話せる日がきますように。

 

 

 

 

 

今、頑張って耐えている全ての皆さんと、コロナの犠牲になった世界中の人々に捧ぐ。