独眼流正宗

独眼レフを操る 下手っぴ写真愛好家の場末の毒舌ブログです。「頭の中に漠然とある感覚や印象を、気分や感情に左右される事なく、言葉や文字に置き換える時に、それらは初めて明確な意思や思考になる。」そのための自己反芻のようなモノでもあるので、興味のない方はスルーして下さい。

カメラバッグ沼が解決した話。

レンズ沼というワードがあります。レンズを買い足し、買い足ししても納得できず、挙句はカメラ本体を買い替えてマウントごと変えても納得出来ない人達の事です。

拝見してるとミラーレスとかデジタルから本格的に始めた人が多いように見受けます。カメラを始めた瞬間から、あまりにも選択肢が多すぎて決められない…そして、どちらかと言うといきなりカメラにハマり過ぎて買い物したくて堪らないと言った印象です。フィルムカメラとか手頃な価格で何か見つけると手当たり次第に買ってしまってる人がかなり多いように感じるのは筆者だけでしょうか?

そもそも、フィルムから写真をやっていた人にとって、レンズは道具の選択。自分の中にレンズを選ぶ基準がそれなりにしっかりとあって、沼と言われるほど買い込んだり悩むような事はないように感じるのです。

筆者は、元々手元にあるオールドレンズが使いたいという理由でカメラを選んでいますので、いわゆるレンズ沼という症状はありません。

ただし、写真という趣味を除いても機能的バッグを求めてしまう性格なのでカメラバッグ沼には陥っていました。

趣味の自転車においても、かなりのバックパックを試しました。最早バッグパック愛好家と言っても過言ではないかもしれません。笑

 

以前、登山用のバックパックの話を書きました。

登山にカメラを持ち込むためのバックパックを真剣に考慮した結果…① - 独眼流正宗

登山や旅行にはこれで大大大満足なのですが、いかんせん普段の写活用のカメラバッグがありません。SIGMA 60-600mmの導入で、それまで使っていたバッグでは収まりきらなくなってしまったのです。

 

最初は、こちらのTARIONというメーカーのカメラバッグを気に入って使っていました。上部がロールトップでかなりの容量の荷物が入ります。カメラ専用気室もハードシェルでガッチリガードされていて、標準、中望遠なら数本らくに飲み込むので重宝していましたが、流石に600mmを入れると他のスペースが殆どなくなってしまい対応できません。

 

そこで旅行のために以前買ってあったこちらをしばらく使ってみました。前述のTARIONが良かったのでこちらも買ってみたのですが、リュック全体のフレームがやや貧弱で、荷物が重いと背負っていても微妙に歪んでしまい余計に重く感じてしまいます。容量や使い勝手はとてもよく考えられているので、リュック全体をもう少し薄型にして、しっかりしたインナーフレームで形を維持できれば、素晴らしく良いカメラリュックになるとは思っているのですが…。改良型をプロデュースしたいくらいですが、残念ながらそんな資金はありません。笑

 

今回の話とは少し外れますが、動物園や野鳥撮影が目的で、ほぼ600mmだけ持てば良い時には、こちらのHAZARD4を使っています。スリングバッグタイプですが、見た目も良く特に気に入っています。600mmと小型のレンズ2個くらいで済む時はこれで問題ないのですが、それ以上のレンズは持てません。

悩んだ挙句、TARION Pro PB-01購入の時に最後まで悩んだカメラリュックを入手してみました。それがこちらのManfrottoPro-lightシリーズです。Manfrottoは用具メーカーとして半世紀の歴史を持つ、いわゆる老舗になります。旅行用にPro PB-01を買った当初はセールで安くなってたので、ほぼ3倍の価格差があり次点となりました。

大きさから言って容量は問題なしです。あとは荷物を詰め込んだ時のフィット感ですが、こればかりは沼の定め。買って試すしかありません。たまたま安い出物が見つかったので迷わず購入しました。

 

そして、タイトルからご想像がつくと思いますが、長かったカメラバッグ沼に終止符を打つ結果となりました。

 

先ず、パックパック全体の枠としての強度がしっかりしています。重たいレンズを入れても歪みがなく背負ってしまえば快適です。

そして一番驚いたのは腰と臀部のあたりのサポートです。これはGregoryのバルトロと比べても非常に良くできていると言わざるを得ません。山用の巨大なバッグパックならサポート能力はある意味当たり前の機能なので、実際背負った時の印象はバルトロよりその快適性に驚きました。

収納力はAmazonを参照していただくとしますが、エストベルト周りの設計が見事です。

右側には大型のポケットがあり一時的にレンズを入れておけます。大きさはNIKKOR AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRがフードごと楽々出し入れ出来るサイズです。旅先で神社仏閣を巡ると、超広角が必要になる時が度々ありますが、そんな時にとても重宝すると思います。流石は老舗用具メーカー。痒いところに手が届くとはこのことです。

エストベルト左は三脚ホルスターになっています。現地に到着するまではリュックのサイドの三脚ホルダーを使い、到着したらホルスターに差し直す。背負っていたリュックを下ろす事なく三脚が使いたい時に迅速に用意できるのは本当に便利です。つい億劫で三脚を使わずISOを上げてしまう人も多いのではないか?と、思いますが、このPro-light bumblebee230なら、そんななまぐさ撮影からもおさらば出来る事でしょう。かなりしっかりしたホルスターで、筆者が愛用しているMarsaceMT-2541/XB-2という大型三脚を引っ掛けても不安はありませんでした。

 

旅先で、つい雑になってしまう24mmを境にしたレンズ交換三脚使用ですが、筆者が知る中でその両方を見事に解決している唯一のカメラリュックだと思います。

使い勝手で気づいた事があれば、後日改めて記事にしてみようかと思ってますが、取り敢えずカメラバッグ沼に終止符を打ってくれるリュックとの出会い!喜ばしい限りです。